「樹木医」(じゅもくい)この言葉を聞いたことがありますか。樹木医は「木の命を守る」を合言葉に「樹木のお医者さん」ともいわれる存在です。わかりやすく言うと何をする人達なのでしょう。
樹木を調査、診断、治療するのが樹木医の仕事といわれます。しかし、「どこで何をやっているのですか? 私も樹木医に興味があるのですが」等、問われることがあります。どうやら、よく理解されていないようです。2014年になり、専業樹木医10年目をむかえます。この間の足跡を通して道内における「樹木医の仕事」を伝えたいと思います。
樹木医制度
樹木医は1991年国の補助事業として制度化され2014年で22年を迎えました。全国に2000人以上、道内に50人以上の樹木医が樹木の保護、保全活動をしています。元々、日本にある巨樹、古木(保護樹、天然記念物)の保護活動として始まったものが、街路樹、公園緑地、庭木の樹勢回復等に活動の範囲が広がっています。さらにガーデニング、森作り、環境コンサルタント分野の参加もあり、「緑の専門家集団」としての地位を確立しているといえます。
樹木医のめざすもの
樹木医になるためには「実務経験7年以上」あれば誰でも挑戦可能です。又「樹木医補制度」から若い樹木医の方々が誕生し、衰弱した樹木に向かう場合があると聞きます。どんな制度も当初は注目されますが、徐々に坦々とすぎていきます。樹木の診断、治療は試行錯誤の段階を越え、寒地における治療方法を確立しなければなりません。複数の樹木医及び関係機関の方々と共同作業体制作りが必要です。そんな中に若い樹木医、樹木医をめざす人達の役に立てないだろうかと思っています。
2001年樹木医に認定されてから、13年になりました。長年の夢「北海道の樹木医がホームページを開く」でしたが、ようやく適うことができました。樹木の診断治療における最新の情報と、今までの軌跡をまじえてお伝えしようと思っています。